子どもの仮性包茎の問題点

子どもの陰茎は包茎であるのが普通です

子どもにとって仮性包茎はポピュラーであり、包茎でない子を探すほうが難しいほどです。大人でも7割は仮性包茎という現実があり、子どもだともっと多いです。新生児の陰茎は完全に包皮を被った真性包茎であり、年齢を重ねることで仮性包茎、または亀頭が露出した陰茎に変化していきます。

包皮を被っていない状態が正常とされますが、人口比率で見ると仮性包茎が圧倒的に多いので、日本人にとって仮性包茎こそが正常な状態と言えるかもしれません。

子どもの仮性包茎についてはそれほど深く考える必要はないでしょう。問題点があるとすれば包茎の症状が真性包茎に近く、排尿時に尿が予期せぬ方向に飛んでいったり、重度の炎症を引き起こしたりするケースです。

ごく一般的な仮性包茎であれば問題点はありませんが、重度であれば治療を考えたほうがいいかもしれません。仮性包茎で命を落とすことはないですが、日常生活における不便さ、痒みなどの不快感を伴うならば治療をするのが得策です。

痒みや腫れがよく発生するなら要注意

子どもの陰茎を見たときに、違和感のある腫れが生じていたら注意しましょう。包皮の内側や亀頭に炎症が発生しているケースがあります。恥垢が溜まるようになると、包皮炎の発症率が高くなります。昔と比べて陰茎の臭いが強くなってきたら、恥垢の影響だと考えてください。

恥垢は男性であれば誰にでも溜まるものですが、包茎だと溜まり方が顕著になります。子ども自身が包皮を剥いてシャワーで洗浄できる状態なら問題ありませんが、剥きたくても難しいならば必要に応じて治療を検討してください。

子どもの真性包茎は成人に近づくにつれて改善する確率が高いですが、仮性包茎に関しては改善しないケースが多々あります。大人まで待てば軽症化するケースがありますが、頻繁に包皮炎を発症するようならば手術をしたほうがよい場合もあります。

恥垢は雑菌が固まったものですから、毎日除去するのが好ましいです。子どもと言えども何日も陰茎を洗わなければ、亀頭が真っ白になるほど恥垢が付着することがあります。

まとめ

子どもにとって当たり前の症状である包茎は、よほど重度な症状でなければ放置しても問題ありません。包茎は大人になれば自然と治ることが多いので焦る必要はないのです。ただ生活に影響するほどの症状であれば問題点がありますので、治療を検討する必要性も出てくるでしょう。

例えば排尿をうまくできない、恥垢の影響によって包皮炎がたびたび発生する、といった状態では治療が必要かもしれません。軽度の仮性包茎ならしばらく様子を見るのが得策ですが、重度ならば大人になるまで待たずに治療したほうがいい場合もあります。